学校ブログ

歌の言葉を解読①・・・仰げば尊し

 卒業式で広く歌われてきた「仰げば尊し」ですが、言葉の意味が分かりづらいものがあります。「いととし」「わかれめ」について解読します。

 

「いととし」・・・✖愛おしい 〇非常に早いという意味

         思えばいととしこの年月 → 思い返せば月日が流れるのは非常に早かった

「わかれめ」・・・✖分かれ目 〇別れよう 

         いまこそわかれめ    → 今まさに別れよう

 

 言葉の意味をしっかりと捉えることで、様々な思いを歌に乗せることができますね。

初音(はつね)

 鳥や虫がその年に初めて鳴く声のことを初音(はつね)といいます。都会でもこの季節に外を歩いていると「ホーホケキョ」というウグイスの優雅なさえずりが聞こえてくることがありますね。「春がきたよ」と告げられているようでなんだか嬉しくなったりします。いつも言うことですが、いろいろなことで季節を楽しむ心の余裕を持ちたいものです。ウグイスは別名で「春告鳥(はるつげどり)」と言われています。

2月8日「針供養」

 「針供養」とは、日頃から針を使っている人が、この日は針仕事を休み1年間お世話になった古い針や折れた針を寺社に納めて供養し、裁縫の上達を願う行事のことです。その昔、ミシンがない時代、針仕事は毎日欠かせない仕事だったんです。針供養の風習から、道具に感謝し、道具を大切にしていたことが伝わってきますね。使い捨てが多くなった時代ですが、少し高くても手入れをして、愛着を持って、長く使える物に目を向けてみてはいかがでしょう?

二月の旬①・・・ワカサギ

 二月の旬シリーズの第1弾は「ワカサギ」です。湖に張った厚い氷に穴をあけ釣り糸を垂らすワカサギ釣りはこの季節の風物詩ですね。てんぷらや南蛮漬けにするととても美味しいです。骨ごと食べられるので、カルシウムもたっぷりとることができます。

いろいろな風の名前

 2/3は「立春」でしたね。立春は春の始まりです。また、立春は二十四節気の一番初めの節です。旧暦ではこの立春から新しい年がスタートすると考えられていたようです。この時期に吹く「春一番」が春を連れてきてくれると思うと少しわくわくしますね。今日は「春一番」他風の名前を紹介します。

「春一番(はるいちばん)」立春から春分の間に初めて吹く強い風

「花信風(かしんふう)」花が咲くのを知らせる風。春の日に吹くそよ風。

「黒南風(くろはえ)」どんより曇った梅雨の頃に吹く風。

「薫風(くんぷう)」初夏に新緑の間を吹き抜け、若葉の香りを漂わせる快い風。

「野分(のわき)」台風のこと。草木をなぎ倒すほどの強い風。

「空っ風(からっかぜ)」雨や雪を伴わない乾燥した冷たい強風。

「木枯らし(こがらし)」初冬に吹く木の葉を散らして枯れ木にしてしまうような冷たい風。

「おろし」山から吹きおろす冷たい冬の強風。(富士おろし、六甲おろし等)

節分に関わるお話

 2月2日は124年ぶりに例年より1日早い節分でしたね。私もうっかりしており、節分は2月3日と思い込んでいました。立春の前日が「節分」。立春が変われば節分も変わるんですね。では、節分に関わるお話を紹介します。

〇「恵方巻」・・・節分の日に食べると縁起がいいとされる太巻きずし。その年の「恵方」を向き、無言で一気に食べるのが決まりです。江戸時代末期に大阪で始まった風習とされており、全国に広まったのは2000年代に入ってからです。

〇「節分イワシ」・柊の小枝に焼いたイワシの頭を刺して玄関付近に飾ります。柊のトゲが鬼の目を刺し、イワシの臭いにおいが鬼を追い払うのだそうです。ちなみに、給食でもイワシを使った料理がふるまわれました。

梅の花

 もうすぐ立春を迎えます。しかし、まだまだ寒く、昨日はみぞれが降るなど春だなんてとても思えないですね。動植物が寒さにじっと耐える中、他の花に先駆けて咲くのが梅です。

「梅一輪 一輪ほどの暖かさ」(松尾芭蕉)

 梅の花が一輪、また一輪と咲くにつれて少しずつ暖かくなる、そんなそんな情景を詠んだ句です。梅は厳しい寒さの中で花を咲かせることから、困難な状況でも笑顔を絶やさない人に例えられたりします。梅の花を見習って、どんな時も笑顔を忘れないでいたいなと思います。

二月・如月(きさらぎ)

 まだ寒いので、衣を更に着ることから「衣更着(きさらぎ)」となったとする説、草木が生え始めるので「生更木(きさらぎ)」、草木の芽が張り出すので「草木張り月(くさきはりづき)」が転じてなったとする諸説があります。

情けは人のためならず

〇正解「他人に情けをかけておくと、それがいつか自分のためになる」

✖誤り「他人に情けをかけて助けてやることは、その人のためにならない」

 誤った解釈をしている人はいませんか?学校は集団生活の場。小さな社会。多くの人と関わり、協力し、みんなが気持ちよく生活しながら互いを高めあえる場です。自分のことだけでなく、他者を思いやり、声掛けし、困っている仲間に手を差し伸べることができれば、自分が困ったときに誰かが助けてくれる。互いを認め、助け合える居心地の良いクラス、学年、学校でありたいですね。