2021年1月の記事一覧

一生のうちに迎える「通過儀礼」

 1/11は「成人の日」でしたね。成人の日をはじめ、日本人の一生には様々な行事があり、それらを「通過儀礼」といいます。その一つに「長寿のお祝い」というものがあります。年齢に応じてお祝いをするんですが、名称に意味があって面白いんですよ。

・60歳:還暦(かんれき)

・70歳:古希(こき)

・77歳:喜寿(きじゅ)喜→㐂(略字)七が重ねて見えることから

・80歳:傘寿(さんじゅ)傘→「八」+「十」に見えることから

・88歳:米寿(べいじゅ)米→「八十八」に見えることから

・90歳:卒寿(そつじゅ)卒→卆(略字)「九」と「十」に見えることから

・99歳:白寿(はくじゅ)「百」から「一」をとると「白」になることから

・100歳:百賀(ひゃくが、ももが)

 

鏡開き(1月11日)

 11日は「鏡開き」を行う日です。お正月の間にお供えしていた鏡餅を割り、無病息災を願って食べます。お供えに刃物を向けるのは縁起が悪いとして、包丁を使わずに木槌(きづち)を使って割ります。しかし、「割る」という言葉も縁起が悪いので「開く」という言葉が使われているんですよ。私は「おしるこ」にして食べたいですね。

縁起物(えんぎもの)・・・絵馬

 お正月の破魔矢(はまや)やお守りなど、幸運の願いを込める品物を「縁起物」といいますね。緊急事態宣言が発令されましたが、一人ひとりの行動が大きな力となって今年こそ感染症が収束しますように・・・。

【絵 馬】

 板に願い事や願いが叶ったお礼を書いて寺社に奉納します。もともとは寺社に馬を奉納していたものが次第に馬の像に変わり、それが様々な動物の絵が描かれている現在の形となったようです。

1月7日は「人日(じんじつ)の節句」<七草がゆ>

 本日1月7日は「人日(じんじつ)の節句」といって、雛祭りや七夕などと並ぶ五節句の一つです。この日に「春の七草」が入ったおかゆ「七草がゆ」を食べます。「七草がゆ」を食べ無病息災を祈る習慣がありました。お正月にごちそうを食べ、疲れた胃を休める意味もありそうですね。

【春の七草】

 セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ

「十二支(じゅうにし)」って?

 子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・辰(たつ)・巳(み)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い)が十二支にあてられた動物なのはご存じですね?12歳差の人と会うと「ひと回り違うね」などと言ったりします。今年は「丑」年です。ゆっくりでも堅実に物事を進めていける年となりますように。

 余談ですが、この十二支の順番がどのように決まったのか(言い伝えのようなもの)を記します。

「元日の朝にあいさつに来たものから順に12番目までを干支にすると神様に言われた動物たち。歩くのが遅い牛は前日から出発。ネズミはその牛の背中に乗ってゴール直前に飛び降り1位でゴール。続いて牛、トラ・・・・と続きます。十二支に入れなかった猫は、ネズミに嘘の日程を教わったため、翌日にゴール。神様から「顔を洗って出直してきなさい」と言われたことから、猫は顔を洗うようなしぐさをするようになったとのことです。